少し前の大型商業施設は企業が単独で運営していましたが、現在は様々なテナントが複合している大型商業施設が増えています。建物の規模が大きいことはもちろん、複合型になったことで節電対策も以前の方法ではコントロールしにくいと言えるでしょう。そこで役立つのが電気の使用量が基準をオーバーしないようにコントロールする「デマンドコントローラー」です。
デマンドコントローラーを導入してコスト削減に成功している大型商業施設は多いので、導入事例やおすすめのメーカー製品をご紹介しましょう。
大型商業施設でデマンドコントローラーが良い理由
最近の大型商業施設はショッピングを楽しむだけではなく、アミューズメント性も高まっているので年代問わず遊び場として多くの人が集まります。その分施設で消費されるエネルギーは激しいので節電が求められていますが、節電と同時に快適性を保つことが大切です。快適性が失われると節電を実現できても、人が来ないといった運営に問題が生じる場合があるでしょう。
顧客だけではなく、テナント店舗の協力も得て節電対策をしなければなりません。商業施設の場合、主に空調や照明が快適性を左右しており、デマンドコントローラーを使用することで快適性を保ちながら節電効果を得ることが可能です。
そのため、導入する大型商業施設は少しずつ増えています。
イオンもデマンドコントローラーで節電
イオングループは2008年から「温暖化防止」を宣言しており、CO2の削減として電力削減の取り組みを行ってきました。中でもイオンモールは規模が大きいため、テナントと協力して節電対策に取り組んでいます。元々店舗は省エネタイプで最先端の省エネ設備の導入、さらに運営の無駄を省くことで毎年前年比3~5%減を目標にし、クリアしてきました。
しかし、国の設定基準を上回る前年比25%減を達成するために、照明はLEDに交換する作業をすすめ、空調は室内温度26~28℃に変更しました。さらにデマンドコントローラーで計画的に電力を抑制することで、快適性を失うことなく節電できるようになったのです。
これからもイオングループは様々な工夫とデマンドコントローラーを使い、節電を強化していくようです。
ネオ・コーポレーションのデマンドコントローラー
ネオ・コーポレーションのデマンドコントローラーは、目標値をオーバーすると予測値を完治すると、抑制信号を発信して設定してある空調機の室外機を自動で停止させることができます。これで無駄な電力の消費を省くことができますが、室外機が止まっても室内の快適性は損なわれることがありません。
なぜなら、空調の室内機は稼働した状態なので、室外機で冷やされた冷気が送風されるので、室内が暑いと感じることはないのです。
また、ネオ・コーポレーションの場合、デマンド監視装置を使うことで使用電気量を「見える化」できるので、2つのシステムで高圧電力の基本料金を大きく削減することができます。ネオ・コーポレーションは今まで企業向けに節電に関するシステムを数々開発しており、多くの業種や施設で導入されている実績を持つ企業です。
大型商業施設を快適に節電したいのであれば、ネオ・コーポレーションのデマンドコントローラーとデマンド監視装置の導入をおすすめします。